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ユウトはむさぼるように、

まるで絽美の首筋に自分の印をつけるかのように、

絽美の血を吸った。



「ん………いっ…!」


絽美が苦しそうな声を出すと、少し牙は離れた。


それでも絽美が首を振ると、また戻っていった。





「絽美……」


ユウトは口元を拭いながら、そっと囁いた。


「ん……?」


体力を使いきったのか、絽美は眠たそうな目で答えた。