──


「…み……絽美……」


絽美は目を開けた。


視界に入ってきたのはユウトの顔と、まだ暗い窓だった。



「ユウ…ト…?どうしたの?」


絽美は体を起こそうとしたが、

やんわりユウトに止められてしまった。



そしてユウトは悲しそうに顔を歪めて、呟いた。


「絽美…ごめんな…」



その瞬間、絽美は目を見開いた。