ヴァンパイアとの響存【完】

ユウトは瞬時に振り返った。



そこにいたのは…


黒いコートに、黒いハット帽。

そこを強調しようとしているかのように赤い

ネクタイと、帽子から覗く髪。



「エグジス…」


ユウトは呟いた。


その顔はひきつっていた。


エグジスと呼ばれた男は、ニコッと微笑んだ。


「迎えに来ましたよ、ユウト・スラン。」