「そこで起きられたら、複雑になるんだけど。」


「え…?」


絽美は条件反射だったらしい。


キョトンとした顔をしている。



「まあ、いいよ。とりあえず起きていて。夕飯は俺が作るから。」


ユウトは微笑みながら、絽美の髪を撫でた。


「え…いいよ…。うちも一緒に…」


「大丈夫。今日のメインはあるんだから。」


「…そう?」


「そう。だから任せて。」


ユウトは優しく、微笑みかけた。