一回息を吐き出すと、ユウトは絽美の肩を叩いた。


「絽美、起きて。起きないと昼夜逆転しちゃうよ。」


「んー…」


絽美は小さく声をあげながら、もそりと動く。


ユウトはため息をついてから、声のトーンを下げて言った。



「絽美。……起きないと、噛んじゃうよ。」



パチッと、絽美が目を開ける。


ユウトは微笑んだ。