絽美はのそのそと布団を被る。


「うー、寒い。」


そして、顔をしかめた。


「…しょうがないなあ。」


ユウトは飲み干したカップをミニテーブルに置くと、

スルリと布団の中に入ってきた。



「ちょっ…やめてって…」


絽美は一気に端まで移動した。


「ほら、離れると寒いから。」


ユウトは平然とした顔で、手招きをしている。


「絽美が寝たら、ちゃんと自分のベットに行くって。」


無邪気に笑う。