甘ったるく、暖かいものが口に広がった。


「絽美はよく冷えるから。早く布団の中に入って。」


ゆっくりとココアを口に含んでいる絽美を急かすように、

ユウトは2階に向かった。



「あ、うん。」


絽美も後をついていく。



「ココア、あといいよ。」


ベッドに座りながら、絽美はカップをユウトに渡した。


「ん?ありがとう。」


ユウトは優しく微笑んだ。