「ユウトー、着替え終わったよー…?」


ユウトはすでに着替えており、首にタオルがかけられていた。


キッチンに立って、カップの中でスプーンを回している。



「…何?それ。」


絽美が近づくと、ユウトはふっと微笑んだ。


「ココア。あったまるから。」


「そうだね…」


「はい。」


ユウトは、カップを絽美に差し出した。


「ありがとう…」


絽美は受け取りながら、口に運んだ。