「うーあー、寒いー」


絽美は肩を震わしながら、駆け足で2階に向かった。


「絽美、ちゃんと拭いて、着替えて。そしたら呼んでね。」


タオルを頭に被せたユウトは、絽美のタオルと着替えを置いて行った。


「はーい…」



絽美は返事をしながら、服を脱ぎ始めた。


それにしても寒い。

春でも、雨に打たれてしまえばこんなものか。



絽美は部屋着に着替え終わると、階段を下りた。