「ユウト。ユウト・スラン。君は?」


「…絽美・ウェリィです。」


絽美は、幸せそうに微笑んでいた。


「さあ…君…じゃない。ユウトはどうするの?家まで来る…っていうのか?」


絽美は続きを促した。


「ああ………住んじゃおっか?」


ユウトが笑って、それを見た絽美も笑った。


「うん、じゃあ…帰ろっか。」


絽美は荷物を持ち上げ、立ち上がった。


「うん…あ、持つよ。」


「ありがとう。」