ヴァンパイアとの響存【完】

「…俺の種族は、「運命の相手の血しか吸うことができない」んだよ。」


「何それ。」


絽美は相づちを打つかのように言った。


「普通に飲めるけど、不味く感じちゃって、たまに吐いてしまうんだ。だからみんな、その相手を探している。」


「ふーん…。で、君はその人がいないわけだ?」


「まあ、そう。」


「じゃあさ…」


絽美はぐっと左の首筋を見せた。


下は白いTシャツに、黒いスカートだ。