ヴァンパイアとの響存【完】

少年は驚いたように目を見開き、絽美を見た。


座ってしまうと明らかに絽美が低い。


「なん…で…」


「…ちょっと、暇で占いやったらそう出たの。“近々ヴァンパイアに会うだろう”ってね。」


絽美はクスッと笑った。


「へえ…」


少年は小さく相づちを打つと、じっと絽美を見ていた。


「なんで君は、空腹なの?たくさんの血を吸っていればいいんじゃないの?」