一通りの作業が終わると、ユウトは唇をなめながら立ち上がり、またしゃがんだ。


タオルをさっきの場所にあててやる。


気づけば絽美は、さっきのことが何でもなかったかのようにぐっすりと眠っていた。


「はぁ…ホントに…」


─カワイイなあ─


ユウトはその言葉を飲み込むと、残った汗を拭いてやった。