「絽美ー?まだ終わんな…」


ユウトは別館の仕事部屋に下りてきて、言葉をと切らせた。


絽美がソファーの上で静かに寝ている。


…ように見える。


だが近づいて見れば顔は歪み、息を荒くしているのがわかった。


「ここで寝るな、つったじゃん。」


ユウトはそう呟くと、絽美の体を軽々と持ち上げた。