絽美は別館の中に入ると、すぐ左隣にあったドアを開けた。


そこからはひんやりと冷たい石造りの階段が、螺旋状に下に伸びていた。


絽美はゆっくりとそこを下る。


出た先には全面石造りの部屋が1つあった。


暖炉、机、椅子、ソファー、絨毯が引かれていた。


絽美はパチパチと燃える暖炉に近づくと、マントのポケットから記入された紙と、もらった白い封筒を取り出した。


それらを躊躇なく破り、暖炉に投げ入れる。


破られたそれらは、青い炎をまとった。