ヴァンパイアとの響存【完】

「…じゃあつまり、ユウトくんはそっちの世界で戦ってきた、ってこと?」


「うん…そんな感じ。」



絽美は朝飯を食べ終わると、ルイスにユウトから聞いたことを話した。



「なんか…不定期で行われる大会みたいなやつで、殺し合いなんだって。
勝ったら次に進めるけど、負けたら死ぬ。そんなやつだって…」



絽美は、固く口を結んだ。



「へぇ…ってことはさ、ユウトくん、強いじゃん。」



「ああ、なんか優勝者は10人くらいらしくて…長いと1年くらいかかるんだって。」



「んじゃやっぱり、強いんだ。」



「うん、まあ…」



絽美は自分が褒められているような気分になった。