「よかったね。本当に、よかったね。」


ルイスは今にも泣きそうな声を出した。



それを聞いて、絽美はクスクスと笑った。



「なんでルイスが泣くのー」


するとルイスは、満面の笑みで、絽美を見た。



「だって、友達の大切な人が帰ってきたんだよ?一緒に喜ばないとね!」



(友達…──)



その言葉は、絽美の心に、深く残った。


今まで、そういうのとは無縁だと思っていたから──



絽美は、一緒に笑っているルイスを、ギュッと抱き締めた。