ヴァンパイアとの響存【完】

そこからしばらくは、ユウトの貪るような音だけが響いていた。



絽美はじっと、その痛みに耐えている。




そして──ユウトの口が離れると、小さなため息をついた。



「…ごめんね?痛かったでしょ…?」


ユウトは心配そうに顔を歪めて、絽美の首筋に手をあてた。


絽美の首筋に、くすぐったい感覚が広がる。



「大丈夫…だから…」


絽美は優しく微笑んだ。