ヴァンパイアとの響存【完】

「ユウトがいなかったから、そうなったんだよ。」




ユウトはゆっくりと、絽美をおろした。



そして、ゆっくりと抱き締める。



「ごめんね……ずいぶんと、1人にさせちゃって…」


ユウトの腕に、力がこもった。



絽美もユウトの背中に腕を回し、ギュッと力を入れた。



「ホントだよ…馬鹿。」



「え、何それっ…」



絽美はクスクスと笑いだした。



「いいのっ!」