ヴァンパイアとの響存【完】

タンッ──



宙に飛んだはずの絽美の身体は、

衝撃を一切受けずに、腕の中に着地した。




絽美は目を開けた。



そこには…すぐそこには、懐かしい、見たかった──


ユウトの驚いた顔があった。



「絽美……何やってるの?」



絽美はその心地よい声に、微笑んだ。



「ユウトに……会いたかったの。」



すると、ユウトも微笑んだ。


呆れたように。

懐かしむように。



「絽美って…そういうキャラだったっけ?」