ヴァンパイアとの響存【完】

バサッ……───



タンッ──




羽が広がり、庭のタイルに着地する音。


それは……───




「ユウ、ト……!?」



絽美はハッと顔を上げた。


窓枠を掴み、身を乗り出した。



そして、月に照らされた庭を見て…──



涙と、驚きの声を漏らした……───



「ユウトっ…!」