「決着?」
今までとは違う声色に雅之も動きを止めて耳に集中した。
同じく雪は降らない寒い港町で篤希は足元を見て微笑んでいた。
決着、篤希はその言葉を口にしたことで気持ちが少しすっきりした感じがする。
「今さらかもしれないけどね。」
独り言で呟いた言葉は雅之にも届いたようだった。
電話越しに雅之は篤希の次の言葉を待っている。
その空気を受けて篤希は再び顔を上げた。
夜空の星が見えないくらい、イルミネーションの灯りが眩しい。
「雅之が言ったことをやってみようと思って。」
「俺が言ったこと?」
一瞬何のことを言われたのか分からず雅之の思考は止まってしまった。
実際疑問を口にしても思い出せていない。
「“最後の恋”をしに来たんだ。」
そう言って篤希は人の賑わう方向を見つめた。
その目には期待と不安、複雑な気持ちが混ざっている。
今までとは違う声色に雅之も動きを止めて耳に集中した。
同じく雪は降らない寒い港町で篤希は足元を見て微笑んでいた。
決着、篤希はその言葉を口にしたことで気持ちが少しすっきりした感じがする。
「今さらかもしれないけどね。」
独り言で呟いた言葉は雅之にも届いたようだった。
電話越しに雅之は篤希の次の言葉を待っている。
その空気を受けて篤希は再び顔を上げた。
夜空の星が見えないくらい、イルミネーションの灯りが眩しい。
「雅之が言ったことをやってみようと思って。」
「俺が言ったこと?」
一瞬何のことを言われたのか分からず雅之の思考は止まってしまった。
実際疑問を口にしても思い出せていない。
「“最後の恋”をしに来たんだ。」
そう言って篤希は人の賑わう方向を見つめた。
その目には期待と不安、複雑な気持ちが混ざっている。



