星に願っても…。





「ねぇ。」




「ん?」




「また夢見たんだけど…。」




結局ソファーで寝てしまった私はまたあの夢を見た。




「んで、いきなりノックもなしで俺の部屋に入ってきたわけだ。」




「うん」



なにが悪い。


トワは目をこすりながらあくびをしながら起き上った。




寝てたようで。でも…。かんけーない。





「その夢のことなら前も言ったけどただの夢か昔の記憶のカケラだよ。ほら。寝ろ」





「うん。私もただの夢だって思ってたけど、こんなにおんなじ夢ばっかりみるのっておかしくない?」





最初は私だってただの夢だって思ってた。でも、見るたびに鮮明になる。



でも…。




「顔と名前だけ思い出せないんだ。」





「俺も知らない。覚えてない。」





「そっか。ごめん。おやすみ」





トワの部屋を出ようとしたとき





「あんま気にすんなよ。」




トワがそう言った。




バタン




「分かってるよ…。」





でも、知りたい…。