「よし、じゃぁキラちゃんそこ座って」




マサキは私をソファーに座らせ、マサキはじゅうたんに座った。




なぜか同じ方向を向いて座るかたちになってて…。




「ね、マサキ前に座ってよ。顔見えないんだけど…。」




「これでいいの。」




マサキの声のトーンが少し下がった。




「トワは？」




「俺はここでいい。」




トワはキッチンの椅子に座ってこっちを向いていた




「そっか。」




二人の声からこれから始まる昔話が楽しい話でないことは分かった。




「キラちゃん？いい？」




「うん。」