よく朝…

俺の決断は

昨晩から決まっていた。

この女は

“俺が守る…。”

見ず知らずの女なのに…

俺はどぅしちまったんだょ…。

女は俺の小姓にした。

なんでか知らねぇけど

俺のそばにおいていたかった…。

女は笑わなかった…。

やっぱり何かを

抱えている。

櫻庭 飛華流…。

飛華流が生きている時代には

俺はいねぇ…。

だから飛華流が

どんな時代を

どんな思いで生きているのかも

わかんねぇ…。

俺は飛華流を

自分と重ねていたんだ…。

飛華流の瞳は俺と似ているから…。