今、目の前にいるのは 私の知っている蓮斗じゃない。 もう、あの頃には戻れないんだ。 『お金なんていらない。 この子のことを認めなくてもいい。 ただ、この子は私が育てるから。』 『は?!』 蓮斗を睨みつけてその場を後にした。 そして、誓った。 私は、この子を大切に育てるんだと。 『どうやって育てるつもりだよ。』 蓮斗が叫んだ言葉は 聞こえないふりをした。