”ピーンポーン” 『蓮斗ッ。おかえ…』 ドアを勢いよく開けた。 『え?』 『柚姫ちゃん。 迎えにきたよ。観光しよっか。』 立っていたのは響生だった。 この感じ昨日もあったような。 『って。どうした…?』 私の顔を覗き込んで問いかけた。 頬を伝っている涙を袖で拭いた。 『蓮斗。彼女いるの…?』 『はぁ? 蓮の彼女は柚姫ちゃんだろ?』 『そうだよね?』 『おう。蓮となんかあった?』 心配してくれているみたいだ。