「あれ、違うの?」



「お前と一緒にすんなし」



俺はチハヤとは違って一途なんだよ。
まぁ、チハヤも本気じゃないだけで遊びなんだけど。



「まあ…良いんじゃん?」



「チハヤに認められたって嬉しくねぇっつーの」



ブスッとそう言って俺はチハヤから目を逸らして窓の外を眺めた。
まぁ、今まで頬杖付いてたから今チハヤに髪を弄られてんだよね…。



「…ライトさ、ホント綺麗な髪だよなー」



「そーか?」



チハヤはたまに、俺の名前を呼ぶ。
愛称じゃなく、名前を。