「まぁ、ジンには負けるよ」



ヤマトはそう言いながら俺の髪を弄る。
ホントにコイツは…。



「なぁーヤマト」



俺は若干拗ねた様にそうヤマトを呼んだ。



「おー?」



「そろそろ髪離してくんね?」



ブッスーと拗ねながらそう言えば、ヤマトはグシャグシャと俺の髪を撫で回した。
…可笑しいよね。
これ。

離せっつってんのに離さねぇって可笑しくね?



「…ちょい」



「うっはーヤベェよこれ。
超ーサラッサラ!
超ー柔らけぇ!」



ヤマトはやっぱり、離す所かグシャグシャと撫で回して俺の髪を堪能している。
…そんなに良いのか?
俺の髪。