「じゃあ、フレンチか」
突然後ろから放たれたその言葉。
その声はチハヤより低く、セナより少しハスキーな声。
そんな声に、俺は後ろを振り向いた。
そこに居たのは、ちょっとはまともな仲間の神崎 仁。
俺はジンと呼ぶけど、チハヤやセナや他の連中は"ママ"と呼ぶ。
何故かはまぁ、おいおい。
「おーママじゃん」
「…ジン、聞いてたワケ?」
怪訝に俺がそう聞けば、ジンはニタリと妖艶に笑った。
「聞いたって言うより聞こえたって言った方が正しいかな。
お前等、声でけぇし」
「……」
マジかよ…。
んじゃ、ルミに聞かれてたって誤魔化しようがねぇじゃん。
あー、マジでコイツ等ムカつく。

