記憶タイムマシン




家も割と近いし、いつも4人で遊んでる。



そして、高校1年生の今、奇跡的に4人同じクラス。



だから3人とも先程のあたしのことを知っていたのだ。



「ごちそーさまっ!」



弁当に残ったご飯粒を口の中にかきこみ、弁当の蓋を閉じた。



「……ホント、彩葉は食べるの早いよね」



呆れ顔でそう言いながらチビチビとパンを食べている優子。



あたしが早いんじゃなくて、あなたが遅いんですよ。



だって、春輝も陽太もとっくに食べ終えてる。



女の子というものはやっぱり食べるのが遅いのかな。



優子は美人だし、お上品だから男子から絶大な人気を得ている。



春輝と陽太もイケメンってやつで女子から絶大な人気を得ている。