「…………は?」



タイムマシン?あの青いロボットが持ってるやつ?



「人間というものは記憶喪失になっても脳の中にきちんと残っているらしい。


だから、1ヶ月前からの記憶をお前に見せてやろう。


そうすればお前も死んだ理由や、心残りはないだろう。」



……なんか、意外といい人なんだね?



「うん、見せてよ。


あたし、何で死んじゃったのか、知りたい。」



だって、ただの交通事故って感じがしない。



何か、ある気がする。



「…、そうか。なら座り、目を瞑れ。」



あたしは男の人に言われたままに座り、目を閉じた。



頭に手をかざされる。冷たく、生きている手とは思えないような。



「では、」



そう残し、あたしは意識を失った。