「あんのハゲ教師ぃ!」



あたしは数学の終わった騒がしい休み時間の廊下で叫んでいた。



起きてたんだからいいじゃんか!



ズンズンと廊下を歩き進めるあたしを優子は静かについてくる。



「でも起きてても話きいてなかったら意味ないのはホントじゃない。」



確かに優子と言うとおりだけどさぁ、



「でも叩くことないでしょ〜!?」



あたしの頭、叩かれすぎてイカれても知らないからね!?



「あ、そうそう」



「ん?」



いきなり優子が話を変える。



「明日、10時待ち合わせ!ちゃんとオシャレしてきてよ!?」



「わかってるよ!」



どうやら優子はあたしがTシャツにジャージ姿で来ると思ってるらしい。



そんな姿は中学で卒業したっての!