「ううぅぅ〜っ!ありがとうっ…彩葉、ありがとうっ!」



アリアは……どんな思いして高校生活を送ってきたのだろう。



だって、あたしには優子と春輝と陽太がいる。



いつだって一緒で、信頼できる親友たちだ。



他にも、中学の友達だっていっぱいいる。



みんなが楽しく高校生活を送っているわけじゃないんだ。



アリアみたいに苦しくて、辛くてもこうやって学校生活を送ってる人はいるんだ。



――――あたしはバカだ。



「………アリア、帰ろ?」



そして、



また明日、学校で会おうよ。



辛いこと聞いてあげるから。



泣いても…



笑顔でまた明日って言おう。



「……うん、帰ろ!」