するとアリアは座り、屋上の壁にもたれた。
あたしもその隣に座る。
「……1年だよね?何組?わたしはA組」
「あたしは、D組。」
A組って、遠いなあ!そりゃアリアのこと知らないはずだよ…。
「わたしね、」
前を向いていたアリアが顔を下に向けた。その顔が、辛そうにみえた。
そしてあたしも思わず下を向いてしまう。
「―――いじめられてるの。」
その言葉を発した声は涙声だった。
「……え?」
だって、いじめられるような子には思えない。
「中学の友達はみんな他校に進学しちゃったからわたし、一人でさぁ
自分でも、何したか分かんないの。
でも、知らないうちに…いじめられてて、」