結局、何してもしなくてもやってくる放課後。



「じゃ、掃除頑張ってねー」



掃除の部分を強調して部活に向かう優子。



「バーカ!バーカ!」



あたしはその背中にそう叫んだ。特に意味はないんだけど。



「サイハ頑張れー」



ケラケラ笑いながら手を振る春輝。



くそぅ!バカにしてんなどいつもこいつも!



「彩葉頑張れ!」



意外とまともな声をかけてくれる陽太。



「がんばる!」



「いやぁ!俺も今日寝てたんだけど掃除するのお前でよかったよ!」



陽太はそう言って猛ダッシュで教室を出て行った。


あー!もう!みんなして…!



………早く掃除して早く終わらそう。



あたしはそう思い、鞄を持って、ダッシュで屋上へ向かった。