記憶タイムマシン




みなさん、彼氏じゃないです。幼なじみです。付き合ってません。誤解しないでください。



春輝は甘いのものになると目がない。



そして、他人のを必ず奪っていくやつだ。



甘いのもの食べる時以外はクールなのに、甘いのもの食べたら甘い。



「あー、いいよ。あげる。」



そう言うと笑顔でありがとうっ!と言ってきた。



あたしは溜め息をついて窓の外を見た。



外は雨、しかも夜中から降っているからみんな傘を持っている。



その中で傘をささず、びしょ濡れになりながら歩くうちの学校の制服の女の子。



しかも、同じ学年。



視力のいいあたしには名札の色が確かにあたしと同じ色に見えた。



知り合いかもしれないし傘貸してあげようかな



春輝、傘持ってるし。