あの日、アナタに出会えたキセキ~拾われた少女~


「ッ…あ、の…汚れちゃいますよ…」

「気にするな……これから一緒に住むんだから」


ピタッと、女が固まり涙が止まった。
目を見開いて俺を見ている。


ギュッ…



俺はお構いなしにまた抱きしめた。

細くて、小さくて、今にも消えそうなコイツを。

「なぁ…一緒に住もう?」

「そ、それは…迷惑かけちゃいます…」