「…お前、辛かったよな…」 「えっ…」 俺の胸に顔をつけているから表情が見えないが、驚いたような声が聞こえた。 女の頭をそっと撫でる。 少し傷んでる髪が俺の指の間を通りぬける。 「十分頑張ったよ、お前は」 小さい身体で、"ご主人様"から耐え抜いた。 「だからもう…そんな怯えなくていーんだ」 「っ…」