バスケとサッカー、そして誰よりも輝く君たちへ



国立にも行きたいし、インハイで優勝してほしい。

マネージャーでもないのにこんなこと言うのは

おこがましいのかもしれないけど



それでも、一緒にいたい…


「ざくろもさ、国立つれてくから。」


「えっ?」


夕暮れの中歩くひすい君の影が止まる。


ひすい君の顔は今までよりずっと真剣そのもの。

私はつい、聞き返してしまったが、ひすい君は構わず続ける。



「ざくろが国立に行きたいって言うなら

俺、もっと練習して上手くなって、来年の冬…国立連れてく。


ざくろは行きたい?」