バスケとサッカー、そして誰よりも輝く君たちへ







夏鈴と喋ってて聞こえなかったけど、今なんか言ってた気がしたのにな…


まぁ気のせいならいいっか。



──キーンコーンカーンコーン


「あ、鳴った。私席戻るね。」


ヒラヒラと手を振りながら、夏鈴は前方にある自分の席に戻っていった。


やっぱり夏鈴だけ席が遠いのは悲しいな…


私と真崎君は席が隣だけど、夏鈴だけ離れてるのは不便極まりない。



「ぐれんと仲良くなった?」



先生の来てないない教室は生徒達の喋り声で溢れてる。