もう一回シュートの体制…芝宮君は低くなってない。 届くかな? 「お願いします」 ────スパッ スリーラインより前で放った私のボールは ぎりぎり芝宮君の手に触れることはなく きれいにゴールに吸い込まれていった。 「俺、手加減しない方がよかった?」 「いや、そんなことないです。」 多分あれ、芝宮君が本気だしてたら届いてただろうし… やっぱ1年のブランクは大きいな。 今さらまた始めようとも思わないけど… 「真崎君、ボール貸してくれる?」 「あ、うん。はい。」