◇
「ざくろ、おはよう。」
「あ、真崎君おはよう。」
次の日、夏鈴と登校していつもの状態。
「おい、ひすい。」
「「??」」
突然ドアの方から聞こえてきた声。
私も夏鈴もビックリして顔を見合わせる。
それに比べ真崎君は至って冷静。
真崎君そのまま廊下に向かっていく。
「どーしたの?」
「辞書かしてくんねー?
今日使うってこと忘れてて持ってきてねーんだわ。」
「構わないよ。」
そんな声が聞こえてきたあとに真崎君は一回ロッカーへ言ってから呼ばれた人の所へ向かう。
ふと気づく。
女子の量、増えてない…?
…気のせい?
いや、絶対増えてる。
有名人でもいるのかな?


