「いつも暗闇にいるの。
だれもいない暗闇に一人。
けどね、必ずいつも光が現れて、そこからぐれん君の声が聞こえてくるんだ。
その光に手を伸ばしても、届かなかったけど、それでも安心できたんだ。」
いい夢でしょ?ってざくろは笑った。
・・・俺の声、ちゃんと届いてたんだ。
諦めなくてよかった。
ずっと、ざくろを好きでいてよかった。
「ぐれん君、あのね、私ずっとぐれん君が好きだよ。
目が覚めたら一番に言おうと思ってたんだ。
だから、もし今でも私のことを好きでいてくれるなら、私と、付き合ってください。」
「何俺のセリフとってんだよ。
大好き。6年間ずっと待ってたんだ。もう離さねぇ。」
ギュッとざくろを抱きしめる。


