一度はサッカーも止める、みたいなこともいってたけど、 「また始めるのか。」 「そう。それでね、ぐれんも一緒に始めよう?」 「俺、サッカーできないぞ?」 「違うよ。ぐれんはバスケ。」 バスケをまた… WCで無理しすぎた俺の足と肩は、限界を越えていた。 医者には、もうバスケをやめた方がいい、と言われたほどに。 あの時の俺は、いつ目が覚めるか分からないざくろに、優勝をあげたくて それしか考えてなかった。