1年間、変わることのなかった席。 俺の隣のざくろの席は空っぽだった。 俺とひすいの間にいたざくろはいない。 初瀬川の隣で笑ってたざくろも、いない。 悲しみはもう、とっくに越えてた。 たった一回同じクラスになっただけ、 たった1年隣の席だっただけ。 なのに、何一つ変わらなかった俺の日常は、 そいつによって、 変えられた。