「俺も予選行こうかな、ぐれんの試合。
ねぇざくろ?」
「え?私??」
「ざくろ行きたくないの?」
さも、行くことが前提のようにひすい君は首をかしげる。
「うんまぁ…ひすい君がいくなら…」
確かに行ってみたいけど、一人はさすがにきつい…
でも、ひすい君と一緒なら行きたいかも。
「本戦からこいよ。それか、地区予選決勝。」
「えー」
ひすい君は文句ありげだけど、私はそれでもいいかなって思う。
だってぐれん君のことだから、予選の決勝も、本戦の一回選も、
いや、地区予選の一回選からでも絶対手を抜かないだろうから、どの試合を見ても同じだと思うんだよね。


