「じゃあ私、こっちだから。」 「気をつけて帰れよ。」 「うん。ありがとう。」 今日は本当に楽しかった。 ぐれん君と別れて駅のホームに向かう。 今年の夏で最後なんだ。 そしたらもう、ぐれん君のバスケも、 ひすい君のサッカーも見れなくなる… そう思うと急に寂しくなった。 今まで側にいた人達が消えてしまうような… さっきまで一緒にいたぐれん君にさへ会いたくなってくる。 って! なに考えてんだ、私は。 けど、家に帰っても、 その感情が消えることはなかった……