「ぐれん君、バスケ部の練習見せてくれてありがとう!」
「お礼言われる筋合いなんかねぇよ。ただ俺が見せたかっただけだ。
それに、インターハイでもっといいもん見せてやる。」
そう言って笑ったぐれん君の顔は夕日に照らされて輝いてた。
あの日の、国立に連れていく、って言ってくれたひすい君と同じように。
「楽しみしてる。」
その声は夕日の彼方に消えていったけど、きっとぐれん君なら叶えてくれる。
ひすい君と一緒に、その夢を掴みとってきそうな気がするから…
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