バスケとサッカー、そして誰よりも輝く君たちへ






「アリガトウゴザイマス」


「ちょっとざくろ借りる。」


「えっ!?」


突然伸びてきた腕に手を捕まれる。

人がいっぱい集まってる状況で、誰が掴んでたのかは分からなかった。


急な出来事に反応できなかったのは、みんなも同じだったみたい。




廊下にでてやっと誰か分かった。


「…ひすい、君?どうしたの?」


「……」



廊下を出てすぐに止まるひすい君。

ひすい君に問いかけてもうつむいたまま何も言ってくれない。